「新しい風コンサート」の第1ステージはフランツ・シューベルトの世俗合唱曲と題するものでした。
とかく合唱曲と言うと宗教曲が多く取り上げられたりしますが、今回は世俗曲と言う事でより人間味のある歌詞になっています。自然の美しさに癒されたり、雄大な景色に心を揺さぶられたり、喜んだり、悲しんだり、苦しみに悶えたりしながら、最後はおおらかに歌って終わります。ドイツ語で・・・
メロディーよりもリズムよりも何よりも、ドイツ語で歌うという事が、アルプス山脈よりもはるかに高い壁としてそびえ立っておりました。 団員の中におられるドイツ語のエキスパートの方のお蔭で、至れり尽くせりのレクチャーを受けたにも関わらず、最後の最後まで克服できなかったのは何とも残念無念。
素人目には、ドイツ語はどちらかと言うと硬い響きの印象が有りますが、歌詞は美しく力強く、時に韻を踏むそのリズムは何とも耳に心地よく、楽しく感じられます。
その楽しさを観客の皆さんも、もっとお伝えしたかったなあと思っています。
本来なら、肩を寄せ合ったり、足を踏み鳴らしたりして、歌う事の歓びをパフォーマンスいっぱいにお届けできればなお良かったなと、出来もしないことを今更ながら思ったりしています。(ステージ最終曲のDer Tanz D826はまさにそんな曲でした。)
今は演奏会の余韻に浸りながら お風呂の中でメロディーをひとり口ずさんでいます。
歌詞抜きで。
(笠間さん)

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