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傘寿記念演奏会 第16回「新しい風コンサート」を終えて
山瀬泰吾先生よりご挨拶
全国の合唱を愛する皆様へ

 やっと演奏会が終わりました。横浜のコロナ騒ぎから始まって三年間は長すぎました。全国の皆さんも同じような苦労をなさっていると思います。一番辛かったのは団員が一人二人と脱落していったことです。それでも残った団員で必死に合唱活動を続け、なにもかも少しはスリムになりましたが今回の演奏会につなげました。団員には心から感謝しています。

 演奏会の開演中いろいろなことが思い出されてずっと涙することをこらえた演奏会でした。ステージ上はノ―マスクで演奏しました!全国の皆さん、もう大丈夫です。自信を持ってコロナ前の活動に戻りましょう。

 

 大好きな仲間達と!

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ピアニスト 山田ゆかり

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 山瀬泰吾先生、この度は、ご傘寿、おめでとうございます!
 そして先生のお祝いの演奏会に携わらせて頂き、本当にありがとうございました!
先生と初めてご一緒させて頂いたのは、2019年の「いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭」でした。素敵なご縁を頂いたこと、心より感謝申し上げます。
 全国から駆け付けられた泰声会の合唱団員さんは、児童合唱時代や高校時代、或いは社会人となられてからのご縁で、先生の元で合唱を極めてこられたお弟子さんたち。深くて長い、絆と愛を感じます。コロナ禍で2度の延期を経て開催され、先生の指揮の下、思い出の作品や大切な作品の音楽世界に行き、喜びで満たされる場に関わらせて頂いたことは、私にとっても、宝です。ありがとうございました。
 心より、祝福と御礼を申し上げます!

《プロフィール》

桐朋女子高等学校音楽科を経て桐朋学園大学音楽学部演奏学科卒業。在学中、ロンドンでの演奏会をはじめ、秋山和慶氏指揮桐朋学園オーケストラ&桐朋アカデミーオーケストラ合同演奏会でラヴェル「マ・メール・ロア~子供のための5つの小品」のチェレスタ、サン=サーンス「交響曲第3番『オルガン付き』作品78」の第1 ピアノを担当。
2005年 北陸新人登竜門コンサートピアノ部門優秀者となり、故岩城宏之指揮、オーケストラ・アンサンブル金沢とショパン作曲のピアノ協奏曲第1 番を共演。
2019年 いしかわ・金沢風と緑の楽都音楽祭~秋の陣~ソロピアニストとしてオーケストラ・アンサンブル金沢と共演。その他「午後の音楽散歩」「ラ・フォル・ジュルネ金沢2008~2016」「いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭2017~2022」等に出演。
ピアノを村上弦一郎、Matthias Veit、Arbo Valdma、チェンバロと通奏低音を平井み帆に師事。
音楽教室山田主催(http://eucalli.way-nifty.com/schedule/)。ソロ・アンサンブル活動を展開。

 ご挨拶

​《演奏曲紹介》
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北陸の子ども歌より北陸づくし

 この曲は金沢放送児童合唱団が湯山昭先生にお願いして作っていただいた曲です。
 出来上がった順に、曲が届けられるのですが、なかなか全曲合唱揃わず、「湯山先生が、今頑張って作っておられるのだから、あんたらも言葉をしっかり喋って頑張って歌わんと」と、叱咤されながら練習しました。
 またこの曲がきっかけで、東京や静岡の児童合唱団と交流することができました。レコーディングの時は、ピアニストの田中遥子さんの圧倒的な迫力にびっくりしながら、一生懸命歌いました。
 私たちにとって大切なこの歌を、この場でまた歌うことができて、ほんとうに嬉しいです。

ブルックナーミサ曲からGloria”

 この曲は、山瀬先生が金沢二水高校合唱部の顧問時代の思い出の一曲です。
 昭和51年、先生が母校赴任3年目の年、合唱コンクールの自由曲として、恩師関屋晋先生の勧めで挑戦し、合唱部が10年ぶりに全国大会出場の切符を得ることとなった曲です。
 その全国大会では銅賞を受賞し、この年以降、金沢二水高校合唱部は全国大会常連校へと姿を変えていきました。

 

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「白鳥」から小鳥が歌う”

​ 「小鳥が歌う」は山瀬先生が金沢向陽高校合唱部顧問をされていた時のコンクール自由曲となります。
 今から30年前、1992年にこの曲で合唱部として2回目の全国大会出場を果たしました。「小鳥が歌う」のおかげで作曲家高嶋みどり先生とのご縁も繫がり、OG中心となって発足した女声合唱団杏では、『7つのバガテル』という曲集を初演させていただくこともでき、大変思い出深い曲となりました。

「うたの遊星」から脈をみるうた”

「脈をみるうた」は平成15年に金沢泉丘高校が鈴木輝昭先生に作曲を依頼しまして、初演した曲です。
 当時、私は高校2年生でしたが、鈴木先生が書かれたその楽譜を手にとると、全てが手書きで書かれていて、「ああ、本当に私達のために先生が書いてくださったんだなぁ」と非常に感激したことを覚えています。それから、その楽譜をもとに日々の山瀬先生の厳しいご指導と、鈴木先生にもはるばる金沢に来ていただいて、直接ご指導いただく、本当に貴重な機会もいただきました。その年の全日本合唱コンクールの全国大会に泉丘高校がはじめて出場し、銀賞をいただきました。
 それから20年近い日々が経ちますが、高校生のフレッシュな歌声とはまたちがう、深み、奥行きのある、今の「脈をみるうた」に挑戦しました。

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信長貴富作曲「ゆずり葉の木の下で」から

 今回は、白山市立松任中学校合唱部の皆さんにご協力頂き、ゆずり葉の木の下でを演奏しました。
 親から子へ、命が繋がっていく尊さを、ゆずり葉が新しい葉に古い葉が命を譲っていく様に寄せた素敵な詩に,信長貴富先生が曲をつけた合唱曲です。
 山瀬先生が育んできた音楽の命が、世代を超えて繋がっていく事を想いながら歌いました。

 

横山潤子編曲『時代』『翼をください』

 第3ステージは、誰もが口ずさんだことがある素敵な曲を横山潤子先生が編曲された『時代 横山潤子編曲集 混声編』から、2曲『時代』 『翼をください』を演奏させて頂きました。今回のコンサートのテーマは命の繫がりとしておりました。
 『時代』は、中島みゆきさんが最愛のお父様を亡くした事で生まれた曲だそうです。時代が巡っていくことに団員一人ひとりの想いを込めて演奏いたしました。
 『翼をください』は、誰もが歌ったことがあるのではないでしょうか?中学生の学内合唱コンクールでは定番でしたね!
赤い鳥の曲でフォーク曲が全盛の時代、日本が高度成長時代を迎えた時代の若者達にとって、夢や希望、そして青春ならではの不安、そんな気持ちを素直に表現しています。
 世代を超えて共感できるメロディや歌詞を、素敵な横山先生の編曲で演奏させて頂きました。

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池高志作曲 五木寛之作詞

『愛のうた』合唱版初演

 テレビ金沢『新金沢小景』にイントロ部分がテーマソングとして使われています。
 五木先生の詩の深さに団員一同、本気で話し合いながら深く掘り下げて混声合唱曲で初演いたしました。
 今は会えなくなってしまった人に感謝を捧げると共に、頂いた愛を又自分に関わる方々に与えられたら、皆それぞれいろいろな思いを持ちながら歌わせていただきました。
 これからのアンコールの定番になるかも!

 五木寛之先生との出会いについて、山瀬泰吾先生がこちらのブログで紹介しています。あわせてご覧ください。
 

山瀬晋吾先生作  傘寿演奏会 記念レリーフ『ゆずり葉の木の下で』

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 今回の記念演奏会で舞台に立った「傘寿記念合唱団」団員全員に、山瀬泰吾先生より素晴らしい記念品をいただきました。

 泰吾先生のお兄さまの山瀬晋吾先生作のレリーフです。今回のコンサートの大きなテーマである「命の繋がり」と「愛」を優しく優美に表現してくださった、このレリーフは『ゆずり葉の木の下で』というタイトルがついています。

​ コンサート前日、泰吾先生より一人ひとりに手渡していただきました。 

 この素晴らしいレリーフを見るとき、私たちはこの演奏会を何度でも何度でも思い出すことでしょう。

 本当にありがとうございました。

<山瀬晋吾先生 略歴>

1935年石川県能登島町松波生れ 金沢大学美術教室卒業  1965年第八回日展初入選  1981年日彫展努力賞受賞  1983年日彫展日彫賞受賞  1983年第十五回日展特選受賞  1983年第十六回日展特選受賞  1986年現代美術展選抜展出品  1989年第十九回日彫展審査員 以降計三回  1991年第二十三回日展審査員 以降計四回  1992年より日展会員出品  1998年山瀬晋吾彫刻展  2001年山瀬晋吾十二支画展 2002年山瀬晋吾こま絵展  2003年石川県文化功労賞受賞  2004年山瀬晋吾陶彫展  2004年山瀬晋吾の文房四宝展  2006年より日展特別会員出品 2006年北國文化賞受賞   2007年山瀬晋吾彫刻展  2011年山瀬晋吾陶彫展  2015年山瀬晋吾傘寿記念彫刻展  2017年文部科学大臣より地域文化功労者表彰 

金沢大学付属中高教諭を経て富山大学教授

現在 日展特別会員 日本彫刻会会員 石川県美術文化協会副理事長

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